パリブログ

枯葉舞う季節です

リュクサンブール(5区)やモンスーリ(14区)に
代表される広い公園や、シャンゼリゼのような長い長い並木道。
緑が多くて美しいパリだけれど、落葉の時期には
石畳が枯葉で埋め尽くされるほど。
そこで登場するのが、必殺・枯葉掃除人。
ふつうに掃く掃除人ももちろんいるし、
写真のような水撒きの車もある。
道を洗っているのか、それとも水圧で
枯葉を飛ばしているのかな?
シャンソンでも「枯葉 Les feuilles mortes」という歌があって
ジュリエット・グレコが歌って有名になりました。

[枯葉]        歌詞 ジャック・プレヴェール
忘れないでほしい
ぼくらが愛し合って幸せだった日々
太陽が今より光り輝いていた日々
僕は忘れていない
かき集められる枯葉
思い出や悔いとともに
北風に運ばれていく
つめたい忘却の夜に
僕は忘れていない
きみが歌ってくれた歌
英語詞では少し内容がちがうようですが、
詩人ジャック・プレヴェールによるうつくしい詞は、
パリの秋のアンニュイな雰囲気に似合います。

BOBO御用達。バスティーユのおすすめレストラン

11区バスチーユ近くのマルシェアリーグル周辺には、
安くておいしいレストランや気さくで感じのいいバーがたくさん。
中でも、前々からあちらこちらでいい評判を聞いていた
レストラン「Rino」に行って来ました。
38ユーロのコースメニュー(昼は18または22ユーロ)は、緑豆の冷スープ、
鴨肉グリルなど。サービスもすばやく、イタリアンのタッチで、野菜、緑が多く
食材を生かした料理。魚も半レアな調理が美味です。量も日本人にはちょうどよくて、
その日はそんなにお腹も空いてなかったけれど、全部きれいにいただき、
久しぶりに、あーおいしかったー! と大満足の食事でした。
店内はシンプルで無駄なものがなく、おしゃれな感じ。
場所柄か少しBOBOボボ(ボヘミア的なブルジョワ階級)な雰囲気があり、
知人のフランス人に言わせると「ここはBOBOのスノッブを感じるからいや」だとか。
フランス人はやっぱりややこしい… 。何はともあれ、おすすめのレストランです。
近くにあるアパルトマン
11区バスチーユ
11区マレ/バスチーユ

Rino
46, rue Trousseau 75011
Tél. 01.48.06.95.85 日・月休み

パリのアメリカン

12世紀創立のソルボンヌ大学をはじめ、名門校が多く集まるカルティエラタン。
むかしは学問といえばラテン語で学ぶものだったから、
カルティエ(地区)ラタンと呼ばれているのだそう。
この雰囲気を東京でたとえるなら、御茶ノ水あたり ? 
書店や名画座も多くて、活気があるけどどこか上品で知的な界隈です。
そんなカルティエラタンで、いつも行列を作っているお店「Breakfast in America」。
名前の通り、お店の雰囲気もメニューもとっても「アメリカン」。
50年代ふうの大きなラジオやポスター、ネオンで飾られたにぎやかな店内、
メニューは本格的なバーガーやNY風レアチーズケーキ、
アメリカンコーヒーと、どれもフランスでは珍しいものばかり。
名物はパンケーキ。ふわふわやわらかくて大きなパンケーキに
たっぷりバターとはちみつをかけて一口、幸せな瞬間です。
たっぷり食べても15€程度という良心的な価格、朝8時半から夜23時までノンストップ、
日曜日のブランチ(15.95€)もあり、ととても便利なお店。
お昼時はとくに混雑するので、早めに行きましょう。
このお店に近いアパルトマン : カルチエラタンカルチエラタンスデュディオ
Breakfast in America
17, rue des Ecoles 75005 Paris
メトロ Cardinal Lemoine または Jussieu
Tel: 01 43 54 50 28

すべての人にバカンスを!

パリの夏の風物詩として
今や日本のニュースにもとり上げられるパリ プラージュ。
ルーブル美術館からシュリーモルラン橋にかけてのセーヌ川沿いとヴィレット地区に
その量2500トンという砂を運びこみ、ビーチパラソルとデッキチェアを並べて
人工海岸にしてしまう! という大規模なイベントです。
夏休み中、経済的な事情で海や山へ行けない人たちのために、と
2002年にスタートしたパリプラージュ。
さすが連帯意識が根づいたフランス、それでいてマジメ一方ではなく、
物事を大胆に楽しんでしまうアプローチにも感心します。
8月20日までの期間中はコンサートやダンス教室などいろいろな催しがあるし、
夕涼みにのんびりと散歩するだけでも楽しいので、
パリにいる人はぜひ足を運んでくださいね。

手抜きのない、繊細なフレンチレストラン

ムフタール通りを1本入った静かな通りにある
レストラン「Lilane」が開店したのは2年くらい前のこと。
以前にも同じ場所にちがうレストランがあったけれど、目立たない場所のせいか
すぐに閉店。だから今度も、大丈夫かなこのお店、なんて心の奥で思っていたら、
最初の半年くらいは客もまばらだったこのお店は、今や大にぎわい。
しかもこの界隈に多い外国人観光客ではなくて、
味にうるさそうなフランス人たちが常連のようで、
これはきっとおいしいに違いない! と確信してさっそく予約。
以来、私のお気に入りのレストランになりました。
ランチは2品コースが16ユーロ、3品20ユーロ、夜でも2品25ユーロ、3品30ユーロと
リーズナブルながら、手抜きのない、繊細なフレンチが味わえます。
「ズッキーニとバジルの冷たいポタージュ」「ホロホロ鳥のロースト アーティチョーク添え」
など、季節に合わせて供されるメニューはどれもおいしく、
こんな値段でいいのかしらと心配になるほど。
デザートのフォンダンショコラも絶品です。
近くのアパルトマン
5区ムフタール
5区トゥルヌフォール
5区リュクセンブルグ
5区カルチエラタン
5区カルチエラタンステュディオ
Lilane
8 rue Gracieuse 75005 Paris
Tél. 01.45.87.90.68
土曜ランチと日、月休

夏のパリには何もないって誰が言った?

やっとパリも夏らしくなってきました。
バカンス第1号がパリを出始めています。
毎年7月も半ばになると、パリジャンたちはこぞってバカンスに出かけ、
近所の商店も次々と夏休み休業の貼り紙を残して店を閉めはじめます。
そのせいで「真夏のパリはなんにもなくて」なんていう人がいるけれど、
私は真夏のパリも好き。渋滞もなくて、街全体が静か。
さらには、バカンスに行かない人のための、楽しい夏のイベントも盛りだくさんなのです。
まずは、セーヌ川沿いを砂とビーチパラソルで埋め尽くして
海岸気分をあじわう「パリプラージュ」。デッキチェアを借りて読書するもよし、
スポーツ講座やミニコンサートを楽しむもよし。
音楽好きには夏ロックフェス「ROCK EN SEINE」がおすすめ。
今年はMASSIVE ATTACK、UNDERWORLDなどが出演予定。
パリ郊外サンクルーの広い会場で、パリジャンと一緒に盛り上がりましょう!
その他、ヴィレット公園で行われる「CINEMA EN PLEIN AIR」は野外の映画上映イベントもあります。
広い芝生にシートを用意して、ピクニック気分で楽しめます。
PARIS PLAGE パリプラージュ
7月20日〜8月20日 セーヌ川岸
ROCK EN SEINE
8月27日〜29日 Domaine National de Saint-Cloud
CINEMA EN PLEIN AIR ヴィレット野外映画
7月17日〜8月22日 Parc la Vilette
パリシェモアのアパルトマンも、7、8月でもまだ空きがあります。
お早めにサイトからお問い合わせくださいね。

夏のソールド目前です

今月末からはじまる夏のソールドを前に、今はプライヴェートソールドの時期。
友達に誘われてヴァネッサ・ブルノのプライヴェートソールドに行ってきました。
会場はプライヴェートソールドによく使われるバスチーユのアデルサンド、
平日の昼間で待ち時間は約20分。
ソールドといえども決して安くはないと個人的には思うけれど、若くかわいいフランス人たちでいっぱい、
試着レジには人の列、列。私も来たからにはと思い、普通のバーゲンでは
値引きされないトートバッグ70ユーロを購入。
その帰りにはファッション系「スシショップ」で巻き寿司を買う。
ヴァネッサブルノの袋とスシショップの紙袋を持って、なんだか流行に流されている私、、と思っていたら、
今時のフランス人の女の子に、バネッサブルノのプライヴェートセールいいのあった? 
私も明日いくんだけど、と声をかけられる。その子も片手にスシショップの袋。
ああ、やはり、これがパリの流行(先端ではない)なんだな、、、。
ちなみにスシショップの巻き寿司の味は普通。中華総菜屋の値段の1、5倍ぐらいだけれど、味は同じ。
ブームの秘密は、店の装飾がフランス人の大好きな“ZEN”スタイル(彼らがイメージする日本)だからか、
オープンキッチンで厨房が見えるからか?  なにしろ数年前にある番組で中華総菜屋の寿司の
舞台裏(非衛生的)が暴かれて以来、みんな敏感になってるのです。
そんなわけでこのスシショップ、今やパリ中にどんどん店が増えています。
ところでパリの夏のソールドは6月30日から8月3日まで。どこのお店もいっせいにスタートします。
7月からはパリシェモアの新しいアパートも登場して空室もあるので、ぜひパリに遊びにきてくださいね。

北マレのおいしいマルシェ 

北マレ ルードゥブルターニュのすぐ近くにあるマルシェ・アンファンルージュは、
パリで一番古いと言われる屋内マルシェ。
BIOの新鮮な八百屋さんやお総菜店にまじって、イートインで食べられる
おいしいレストランがそろっているのが特徴です。
旅行中に日本の味が恋しくなった人は、
唐揚げやおろしハンバーグなどの家庭料理が食べられる和食店シェタエコへ。
モロッコ料理店やアフリカ料理店で、めずらしくも美味な料理にチャレンジするもよし。
イタリアンやクレープのお店もあって、何度来ても楽しい!
マルシェの活気を十分に味わいながら、買い物も、食事も楽しめるおすすめのスポットです。
39 rue de Bretagne 75003
火〜木曜9−14時、16−20時
金、土曜9−20時、日曜9−14時
メトロFilles du Calvaire またはSt-Sébastien Froissart

新しいパリを感じるレストラン

1年半前にオープンしたレストランホテルMAMA Shelter。
クラブメッドの創設者のセルジュ・トリガノが、
クラブメッドを売って作った店というので評判になっている。
20区という場所がら、なかなか行く機会がなかったのだけど、
ようやく先日ディナーへ。シェフはマドレーヌの元3つ星レストラン
「ルカ・カルトン」、現「サンドランス」のアラン・サンドランス。
彼は「もっと大衆的な料理を作りたい」と、初めて3つ星を返したシェフとしても有名。
ホテルのレセプションを通って左に入ると、広いオープンスペースのレストラン。
手前の赤いナプキンがかけれらた大きなテーブルはピザレストラン、
その奥は普通のレストランとなっている。
週末には予約がはいりにくいほどで期待していたが、
感動とはいかないまでも、なかなかの味だった。値段は一人30-50ユーロぐらい。
ちょっとコストのレストランを感じさせるモダンな店は、”新しいパリ”を感じるのにいい。
MAMA Shelter
109, RUE DE BAGNOLET 75020 PARIS
Tel. 01 43 48 45 45

火山噴火の影響

アイスランドの火山噴火の影響で、
ヨーロッパぜんたいで飛行機がキャンセルになったのは周知のとおり。
パリのシャルルドゴール空港も、15日夜から20日朝まで空港が閉鎖。
何日もの間まったく飛行機が飛ばないという、それはもう大変な事態でした。
日本から出張にきていた私の知人もパリで足止め。
彼らのためにエールフランスに何度も電話しましたが、つながらず。
ほとんど人のいない空港で、
長い長い行列をつくって予約の取り直しなどをしました。
日本からの便もキャンセルが相次いだので、
せっかくの旅行をあきらめた人も多いと思います。
20日から北欧便など一部をのぞいて再開し、
昨日の段階でエールフランスなどはほぼ100%の運行。
それでもまだ空港はキャンセル待ちの人でごったがえしていました。
今回のことで感じたのは、科学と技術が発達して海路や空を制したと思っても、
こうした天災の前には、ひとたまりもないということ。
人間の力も、自然の前には遠く及ばないのですね〜