パリブログ

パリからもできること

東北地方太平洋沖地震から約10日が経ちました。
被災された皆様とその関係者の皆様に、心からお見舞い申しあげます。
直接の被害は少なかった地方でも、余震や停電、物資の不足など、
生活に大小なりの支障が出ている方も多いと思います。
一日も早く、平常の暮らしが戻ってくることを願ってやみません。
私をはじめパリシェモアのスタッフはフランス在住ですが、
逆に離れているからこそ日本の様子がわからず心配になってしまったり、
原発の危険を煽るようなフランスのメディアを見聞きして不安にかられることもあります。
そして何より、離れていても被災地のために何かできないものかと思案する自分がいます。
そんな思いを抱えた在フランスの日本人たちは多く、
パリをはじめ各地でさまざまなチャリティーイベントが始まりました。
パリではオペラ座の近くで4月3日に大きなチャリティーバザーがおこなわれます。
集まった募金やバザー品売上の全額寄付はもちろんのこと、
フランス人たちに災害のようすを伝えることも目的の一つで、
雨宮塔子さんや中村江里子さんなど在パリの著名人も参加するそうです。
物品提供などもできますが、来場して寄付や買い物をするだけでも参加の一環です。
この時期にパリにいらっしゃる方は、ぜひ参加してみませんか?

「エレーヌダローズ」でお得なワンプレートランチ

前々回のブログで紹介した「パッサージュ53」がミシュラン2つ星を
獲得したというニュース。本当においしかったから、当然とも言える結果です! 
さらに人気が出て、予約がとれなくなりそうで心配ですが。。。
さて今回紹介するのは1つ星シェフの店「エレーヌダローズ」。
なんだか始終おいしいものを食べに行っているようですが、ふだんは自炊、
たまのぜいたくな外食で、あわただしい日々にうるおいを与えているのですよ! 
それにここは1階がビストロふうのle Salon、2階がガストロノミックの
レストランと分かれていて、今回は1階でいただく割安のランチです。
場所は6区シェルシェミディから徒歩5分、ボンマルシェやエルメスの
新ブティックのそば。店内は明るくモダンで、気になるドレスコードも
ジーンズやショートパンツ以外なら大丈夫そう。
たぶん2階はぐっと違う雰囲気なのでしょうが、サービスも若い人が多くて気軽でした。
割安のランチメニューは、ワンプレート+別皿のデザート+グラスワイン1杯で
35ユーロというもの。この価格で2つ星シェフ(若き女性シェフであるエレーヌは
今年度のミシュランで星を一つ落としてしまいましたが、ロンドン店では星2つを獲得)
の料理を味わえるなんておトクすぎます !
プレートはスープやフォアグラ、ラヴィオリなど7種類くらいが少しづつ
美しく盛られた豪華版「お子様ランチ」。繊細で凝った味わいはさすがのおいしさです。
男性には量が少ないかなという気もしますが、いろいろ味見できて女性にはぴったり。
ワインもHaut Médocのかなりおいしいワインが出てきました。
パッサージュ53もそうですが、料理は日替わりのおまかせコース。
最初に苦手な食材だけ聞かれましたが、あとはワクワクと待つだけでらくちんです。
選ばなくていい、って気楽でいいんですよね。隣のテーブルを見て
「あっちにすれば良かった(涙)」なんて悔やむこともないし。
ぜひお友達同士でどうぞ !
Hélène Darroze le Salon
4, rue d’Assas 75006 Paris
Tél. 01 42 22 00 11 

パリのソルド事情

冬のソルド(バーゲン)も終わり、店頭には春物の商品が並びはじめました。
ニュースでは今冬のソルドの総合売上は今ひとつ、と報道していました。
デパートは高級ブランド店の売上が上昇したものの、小売店の業績は落ちこんだそう。
たしかに、最後まで商品がけっこう残っていたような印象でした。
フランスでは条例で地域ごとにソルドの時期が決まっていて、
大きなものは1月初旬と6月中旬の年2回。
とはいえその期間を逃したら割引がない、というわけではなくて、
プライベートセールと銘打ってのフライングなどは後を絶たないし、
デパートでは春と秋にも小さなソルドがあります。
そんなことを考えて、ふと春のソルドがいつなのか調べてみたら、
デパートの最大手ギャラリー・ラファイエットでは
3月16日から春のセール「3J」がはじまるそう。
もうすぐじゃないですか!
ふつうのソルドより規模はぐっと小さくなるけど、
混雑も行列も少なくて、買い物もしやすいのでおすすめです。
つくづく、パリって物欲を刺激する街です。。。

2011年のおすすめレストラン

9区のアパルトマングランブルバードトレヴィーズの近くで、オープン当初から
気になっていたレストランPassage 53。カフェや雑多なブティックでにぎわう、
パッサージュ・パノラマの中にあります。
フランス、日本をはじめ、アメリカなどのプレスにも大々的にとり上げられ、
オープン間もないのにミシュランの星獲得! パリの料理評論家たちにも大好評です。
席は20席のみ。スペイン、フランスの星つきレストランにいたシェフが、
一品一品に目を光らせて、ていねいに作っているのが伝わります。
感動したのは前菜とメインの間に出たタマネギ。とろりと料理されたタマネギの層の間に
スペイン産イベリコ豚のチョリソーがミルフィーユのようにはさまっていて、
甘辛が絶妙にマッチ。お肉は最後に2品、他は魚介類がメインです。
シェフは日本人、キッチンにはそのほか日本人が3人、サービスにも3人いました。
予約も日本語でも大丈夫。昼55ユーロ、夜95ユーロの「シェフのおまかせメニュー」
のみなので、選ばなくていいので気楽です。
予約がなかなか入らないので、3週間前ぐらいから予約したほうがベター。
2011年が始まったばかりで「一番のおすすめレストラン」と書くのは大げさ? 
いえ、個人的には、あの「アトリエロブション」のお料理より感動は大きかったので。。
声を大にしておすすめするレストランです。
Passage 53
53 Passage des Panoramas 75002 Paris
Tel. 01 42 33 04 35
日、月曜休み、土曜は95ユーロのメニューのみ

          モダンで落ち着いた店内

          どこか懐石料理にも通じる美しさ

          量もそれほど多すぎず、ぴったり胃におさまります

ブログに載せていただきました

アパルトマンに滞在されたお客様からときどき、
「パリシェモアのこと、ブログに載せました」と連絡をいただくことがあります。
こんな素敵なサイトを運営しているル・プルミエ・ウットゥさんも、連絡をくれたお客様のひとり。
Le 1er Août!
フランス雑貨のお店をやっておられて、かわいいものがたくさん!
のみの市や雑貨店、アンティークショップのことも紹介されています。
アパルトマンの記事はブログに掲載されていて、
実際にステイしないとわからない、住み心地、近所のお店、界隈の雰囲気など、
記事を通して、いろいろと参考にさせていただきました。
ル・プルミエ・ウットゥさん、ありがとうございました。

もみの木もリサイクル

駅までの道のり、
路上にごろりと捨てられている「もみの木」が目についた。
そう、ノエルの間は大スターだったもみの木が、
華やかな飾りを外され、その使命を終えて、路上に打ち捨てられているのです。
大きすぎて家に保管できないのはわかるけれど、なんとももの悲しい光景です。
環境にもよくないというので、ここ数年、パリ市はもみの木リサイクルを展開。
市内95ヶ所に回収所をつくり、集められた木は粉砕されて土に還されます。
少しでも捨てられる木が減るといいな。。。

パリシェモア 初パーティ!  

ずっと前から「パリに滞在中のお客様を招待して、何かイベントをしたいね」
とスタッフの間で話をしていて、ようやく実現しました。
12月19日、パリシェモア、初めてのパーティ!
場所は最近ラインナップに加わったアパルトマン「10区カナルサンマルタン2」。
この時期にパリに滞在中のお客様たちをご招待しました。
パリシェモアのスタッフはもちろん、大家さんやアパートの隣人さん、
日本語が話せる親日家のフランス人もたくさん参加してくれました。
招待状のせいなのか、当日は雪が降ってしまいましたが、たくさんの人が来てくれました

写真の後ろ姿は、てきぱきとはたらくスタッフのオリビエ

ワインと何か簡単につまめるものを、といろんな種類のチーズを用意しました
こうやって、人の輪がどんどん広がっていけばうれしいな。。。

年末の忙しい時期にもかかわらず、来てくださった方、本当にありがとうございました!
今後も、定期的にパーティを開催する予定です。
パリに滞在中の方、これからいらっしゃる予定の方、ぜひぜひ次回、ご参加くださいね!

ポルト ドゥ ヴェルサイユのワイン見本市

ポルト ドゥ ヴェルサイユは、パリの南にある大きな国際見本市会場。
15区ポルト ドゥ ヴェルサイユヴォジラールの近くで、
8つの大きなホールでは毎日のように大きな見本市があります。
日本でも有名なサロンドショコラや、モーターショーなどがおこなわれるのもここ。

今日私が行ったのは、ワイン見本市「salon des vins des vignerons indépendants」。
入場券を買って中に入ると、ワイングラスが渡され、
ボルドー、ブルゴーニュ、アルザス、ラングドックなど、フランス全土からやってきた
ワイナリーが並ぶスタンドで、好きなだけ試飲ができるという
ワイン好きにとってはたまらない見本市!
空きっ腹では酔ってしまうので軽く腹ごしらえ。。
フォアグラがどかん!と入ったサンドウィッチなどがあります。

気に入ったら1本からでも気軽に買えるし、
ワイン好きは箱買いしてカートでガラガラとお持ち帰り。配達もしてくれます。
たくさん試飲をして、かなり酔っぱらいながらも、
アルザスのピノ・グリやクリスマス用のSaint-amourなどを買って帰りました。

こうしたワイン見本市のほか、食料品関係の見本市も年間に何度かあり、
試飲、試食がお楽しみ。
地方からの出展者も多く、フランスの食の豊かさが味わえる、楽しいイベントです。

本格的な冬がやってきた

今日スーパーに行ったとき、入口でこんな紙を渡された。
これは路上生活者や生活保護受給者などへの、
配給の食料品の寄付を呼びかけるチラシ。
買い物客は、スーパーでふつうに商品を買って、
そのままそこで寄付するというシステム。
スーパーの出入り口では、チラシを配り、
寄付してもらった商品を集めているボランティアたちがスタンバイ。
商品のなかでも、なんでもあげればいいというわけではなくて、
チラシにはちゃんと買ってほしいものが書いてある。
くさらないもの、長く保存がきくもの。
缶詰や砂糖、オイルやチョコレート、ビスケット。。。
合理的でよいシステムだと感心します。
私もわずかですが、ビスケットを買って寄付しました。
冬になると、こうした寄付の依頼がおおくなるような気がする。
路上生活者にはとても厳しい季節だし、
ノエルが近いから、というのも理由の一つかも。
皆さんもスーパーでこんなチラシを受け取ったら、
ぜひ缶詰を一つ余分に買って、
寄付してみてくださいね。

ムフタールそばの小さなレストラン

石畳の静かな小径・トゥヌフォール通りに新しくできた「Le Resto」。
フランス人女性2人が経営する小さなレストランですが、
写真のように、トイレにアンティークの鏡がおしゃれに飾られていたり、
女性ならではの繊細さとセンスを感じるすてきな雰囲気のお店。
前菜+メインまたはメイン+デザートの2品コースで20ユーロ、3品なら28ユーロ。
食いしん坊の心を捉える魅力的なメニューがそろっていて目移りしますが、
グリーンアスパラガスとパルメザンチーズのパイ、すずきとピュレ、
デザートにはフォンダンショコラ&バターキャラメルアイスをチョイス。
味も繊細で量もちょうど良く、すべておいしくお腹におさまりました。
場所は5区ムフタールトゥルヌフォールのすぐそば。
レストラン激戦区の界隈ですが、味、値段、雰囲気ともにおすすめのお店です。
Le Resto ル レスト
8 rue Tournefort 75005 Paris  土、日曜休 
tel. 01 43 37 10 66