パリブログ カテゴリー別アーカイブ: パリの日々

パリはもう秋?

パリはなんだかすっかり、秋のような天気。そして街の木々は、夏の緑から、やや茶色がかった色へと、もうすでに変わり始めています。そして9月は雨が多い月です。でも、そんなパリも憂いがあって、ある意味パリっぽくっていいですよね。ウッディアレンのパリを舞台にした最近の映画、Midnight in Paris の中でも、主人公のアメリカ人の作家が『雨の中のパリが好きだ! 』って言ってます。(ちなみにこの映画、かなり現実離れしていて笑えます。そしてサルコジ大統領の奥様、カーラ様がガイド役で、ご出演。)
パリをこれからの季節ご旅行される方は、日本の高品質の折りたたみ傘(こちらの物はすぐ壊れる)と、重ね着できる洋服をお持ちになって、秋のパリを満喫して下さい。

料理をしたくない日には。。。

暑くなったり涼しくなったり。気温の変化がはげしい最近のパリ。
日本の猛暑とは比較にもなりませんが、もちろん暑い日も「たまには」あります。
そんな日、料理をするのがいやになったりしませんか? キッチンって暑いですし。。
そんなとき私が駆け込む場所、それは。。。
冷凍食品のスーパーマーケット「Picard ピカール」!
お総菜、肉や魚はもちろん、野菜や果物、スイーツまでなんでもそろっています。
フランス人の間でも人気で、国内に800店舗以上あるのだそう。
そして冷凍なのに、かなりおいしい! さすが美食の国の裾野は広い。。と感心します。
私のいちオシは、クスクスとフォンダンショコラ。パリにきたらぜひお試しくださいね。
下にご案内するのはごく一部の店舗です。かなりいろいろな所にあるので探してみてください
カルティエラタン  121 RUE MOUFFETARD
マレ地区 48 RUE FRANCS BOURGEOIS / 14 RUE ETIENNE MARCEL
サンジェルマン地区 24 RUE DU DRAGON 75006

お店が提案するレシピもおしゃれです

ギャルソン・レース@マレ

買い物客でにぎわう週末のマレ地区を、トレイを持って駆け抜けるギャルソンの集団。
5月15日におこなわれた、カフェのウエイター(ギャルソン)がトレイにグラスをのせて走り、
その早さを競うというユニークなレースの様子です。
ヴォージュ広場から、アパルトマンサントクロワ通りの脇を通って、
リヴォリ通りのゴールまで約3kmのコース。優勝者には賞金2000ユーロが贈られるそうです。
早さはもちろんのこと、グラスを倒さないように走らなければならないので至難の業。
奮闘するギャルソンたちに、沿道から大きな声援が送られていました。

春になってやっと見つけた

今上がり調子という感じのTF1(フランス国営テレビ)のジャーナリスト ローランス・フェラーリや素敵なパリジェンヌが、さいきん、目立たないリングだけの細めのネックレスをしている。
それが欲しくて、冬からずっとサンジェルマンデプレやプランタンなど機会があるたびに
探してたのですが、同じようなモデルが見つからないままでした。
そうしたら今日、灯台下暗しとはこのことで、パリシェモアの新しいアパルトマン
マレシャルロのすぐ下のお店で発見!
かわいいパリジェンヌがアクセサリーを作っていて、すぐに長さも直してくれて値段も手頃。
シルバーで65ユーロでした。夏に向けて、繊細で涼しげなチョーカー、シンプルなネックレス、
リングなど、機会があればどうぞ。
この通りRue Charlotはフィガロジャパンなどにもよく登場する通りで、
おもしろそうなお店がたくさんあったので、また散策してみます!
Monsieur  57 rue Charlot 75003 PARIS
http://www.monsieur-paris.com

ピクニック日和

ここのところパリはお天気がよく、汗ばむくらいの日差しと新緑が心地いいお出かけ日和です。
こんなときは、飲み物とパン屋さんで買ったキッシュなどを持って即席ピクニック。
都会ピクニックの定番はなんといってもセーヌ川沿いで、
square du vert galant(シテ島のはじっこの三角部分)やサンルイ島では、
カップルや友だち同士がのんびり座っておしゃべりしたり、お昼寝したり。
ちょっと意外な場所が、歩行者専用の橋「ポンデザール」の上。
晴れた日の午後、ルーブルとフランス学士院を結ぶ美しい鉄製の橋を通ると、
学生たちのグループを中心に、お菓子をつまんだり、楽器を演奏したりと
思い思いのピクニックを楽しんでいます。

写真奥はフランス学士院。アカデミーフランセーズなど学術団体が集まるフランスの知の殿堂です

HOPE JAPAN

4月6日、「HOPE JAPAN」という東日本大震災チャリティコンサートに行ってきました。
場所はシャンゼリゼ劇場。本来は小沢征爾が「フィガロの結婚」をやる予定
でしたがそれがキャンセルになり、チャリティコンサートに変更になったのです。
高田賢三さんによる大きなポスターが飾られただけのシンプルな舞台。
まずは賢三さんが被災地の状況を説明し、
「日本人の思いやり、協調性を誇りに思う」と、涙声での日本語スピーチ。
その後、オペラ界、バレエ(オペラエトワールのNicolas Le Riche)や
ダンスの(Akram Khan)、音楽界(Khatia Buniatishvili)などのアーテイストが登場。
短期間でよくここまで著名人が集まったと感心する豪華なプログラムでした。
俳優Lambert Wilsonは、当地に住むフランス人から届いた「仙台からの手紙」と
岩手出身の詩人・宮沢賢治の「雨ニモケズ」の仏語訳を朗読。
手紙は被災地の様子を細かく伝え、大変ななかでも細かい思いやりで気遣い、
日本人はみんな明るく助け合っている、また星がきれいだという詩的な内容でした。
「雨ニモマケズ」の朗読では感動して涙するフランス人もいました。
このコンサートのチケットはすぐに完売。会場前は当日席で入りたい人であふれ、
観客席には有名ジャーナリストや著名人の姿もちらほら。
日本人として心に強く強く触れるイベントで、エレベータで一緒になった
見知らぬフランス人も口々に、非常にいいイベントだったと言っていました。
こちらは日本のような自粛ムードなどはありませんが、
フランス人の日本への特別な熱く深い想いを強く感じた夜でした。
最後に、プログラムに載っていた小沢征爾からのメッセージを紹介します
Tonight I was originally scheduled to be here with you the Nozze di Figaro with my young music academy orchestra.
I was very sad this had to be cancelled but So Happy when I heard all my colleague artists have decided so generously to join together in this terrible time Japan is going through.
I would like to warmly thank to take part in this event and to thank all of you attending this evening.
Your message of Hope and Solidarity that you send us tonight means So much to me and I am sure to all the Japanese people. thank you!!
Seiji Ozawa

翌日にNHKでも報道されていました

パリのソルド事情

冬のソルド(バーゲン)も終わり、店頭には春物の商品が並びはじめました。
ニュースでは今冬のソルドの総合売上は今ひとつ、と報道していました。
デパートは高級ブランド店の売上が上昇したものの、小売店の業績は落ちこんだそう。
たしかに、最後まで商品がけっこう残っていたような印象でした。
フランスでは条例で地域ごとにソルドの時期が決まっていて、
大きなものは1月初旬と6月中旬の年2回。
とはいえその期間を逃したら割引がない、というわけではなくて、
プライベートセールと銘打ってのフライングなどは後を絶たないし、
デパートでは春と秋にも小さなソルドがあります。
そんなことを考えて、ふと春のソルドがいつなのか調べてみたら、
デパートの最大手ギャラリー・ラファイエットでは
3月16日から春のセール「3J」がはじまるそう。
もうすぐじゃないですか!
ふつうのソルドより規模はぐっと小さくなるけど、
混雑も行列も少なくて、買い物もしやすいのでおすすめです。
つくづく、パリって物欲を刺激する街です。。。

もみの木もリサイクル

駅までの道のり、
路上にごろりと捨てられている「もみの木」が目についた。
そう、ノエルの間は大スターだったもみの木が、
華やかな飾りを外され、その使命を終えて、路上に打ち捨てられているのです。
大きすぎて家に保管できないのはわかるけれど、なんとももの悲しい光景です。
環境にもよくないというので、ここ数年、パリ市はもみの木リサイクルを展開。
市内95ヶ所に回収所をつくり、集められた木は粉砕されて土に還されます。
少しでも捨てられる木が減るといいな。。。

ポルト ドゥ ヴェルサイユのワイン見本市

ポルト ドゥ ヴェルサイユは、パリの南にある大きな国際見本市会場。
15区ポルト ドゥ ヴェルサイユヴォジラールの近くで、
8つの大きなホールでは毎日のように大きな見本市があります。
日本でも有名なサロンドショコラや、モーターショーなどがおこなわれるのもここ。

今日私が行ったのは、ワイン見本市「salon des vins des vignerons indépendants」。
入場券を買って中に入ると、ワイングラスが渡され、
ボルドー、ブルゴーニュ、アルザス、ラングドックなど、フランス全土からやってきた
ワイナリーが並ぶスタンドで、好きなだけ試飲ができるという
ワイン好きにとってはたまらない見本市!
空きっ腹では酔ってしまうので軽く腹ごしらえ。。
フォアグラがどかん!と入ったサンドウィッチなどがあります。

気に入ったら1本からでも気軽に買えるし、
ワイン好きは箱買いしてカートでガラガラとお持ち帰り。配達もしてくれます。
たくさん試飲をして、かなり酔っぱらいながらも、
アルザスのピノ・グリやクリスマス用のSaint-amourなどを買って帰りました。

こうしたワイン見本市のほか、食料品関係の見本市も年間に何度かあり、
試飲、試食がお楽しみ。
地方からの出展者も多く、フランスの食の豊かさが味わえる、楽しいイベントです。

本格的な冬がやってきた

今日スーパーに行ったとき、入口でこんな紙を渡された。
これは路上生活者や生活保護受給者などへの、
配給の食料品の寄付を呼びかけるチラシ。
買い物客は、スーパーでふつうに商品を買って、
そのままそこで寄付するというシステム。
スーパーの出入り口では、チラシを配り、
寄付してもらった商品を集めているボランティアたちがスタンバイ。
商品のなかでも、なんでもあげればいいというわけではなくて、
チラシにはちゃんと買ってほしいものが書いてある。
くさらないもの、長く保存がきくもの。
缶詰や砂糖、オイルやチョコレート、ビスケット。。。
合理的でよいシステムだと感心します。
私もわずかですが、ビスケットを買って寄付しました。
冬になると、こうした寄付の依頼がおおくなるような気がする。
路上生活者にはとても厳しい季節だし、
ノエルが近いから、というのも理由の一つかも。
皆さんもスーパーでこんなチラシを受け取ったら、
ぜひ缶詰を一つ余分に買って、
寄付してみてくださいね。